シリアナ/SYRIANA/地球の陰謀より自分の頭が心配 |
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日本公開時のコピー「地球は、陰謀で出来ている」のように、こういう事実が私たちを取り巻いていることを知ってもらうためには、出来れば皆に見て欲しい映画だけれど。
でも。
友人にオススメは、あまり出来ないかなあ。
前評判は「難解だ」という話だけど、見終わった直後は「難解というよりエンタメとしては不親切な表現方法だな」と思っただけだった。
4人の主人公を軸に、4つの視点から描かれているから、混乱しそうになる人は居ると思う。ただそれは、この類いの映画を見慣れている人なら問題無いわけで、問題なのは、「魅力的なプロットや人物が居ない=言いたいことが多すぎて、人物描写を丁寧にする時間が割けなかった」。
だから、ぐいぐい引込まれる要素が乏しく、入り込めない=なんとかストーリーを追おうとするだけになり=難解でつまらない!、という評価になっちゃうのかな、と。
これが例えば、この映画のクルーニー+ソダバーグの名作「トラフィック」のように、いくつものストーリーが交差しても、ベニチオ=デル=トロのように魅力的な人物の目線を通して観客が全体を追える方が、映画としては、親切=わかりやすい=伝わりやすい、んだと思うけどね。
ギャガン監督は、「そんな親切さなんて関係無い、分かるヤツだけ分かればいい」タイプなのかも知れないから。賛成も反対も無いけど、もったいないなあ〜って思いました。
あとは余談ですが、今から見る人は
公式サイトhttp://wwws.warnerbros.co.jp/syriana/で人物予習はした方がいい。私もしてればもう少し理解出来たか…??
…ここまでが、見終わった直後の感想。
で。
私は物語全部を理解出来なかったので(こんなこと英国在住中、英語で映画を見た時以来)、誰か説明してないかなーとブログなどを検索してみたら…!!!
ほとんどが「わからなかった」。
残り10%くらいが、わかった人。
でも。分かったと言いつつ、「最後にはストーリーが結集する」と言うのだけど、その最後を書いてくれてるブログは無かったし(あたりまえ?)、解釈が、私の思ってたのと違ってたりする!
(米国公開時コピー“Everything is connected”。すべては、繋がっている……つながりませーーん!!)
…で、自分の頭が心配になったわけです。
もともと、国際政治にもエネルギー業界にも中東情勢にも弱い私ですが、そこが問題ではないと思うんだよね。単にストーリーを追えるかどうかという基本的な能力が…。
で、誰か教えて欲しい(私の間違いを正して欲しい)なあ…。
<観てない人はここから先読んじゃダメ>
1) CIAに捨て駒にされてたコトに気づいたCIA諜報員クルーニーは、最後に、CIAによるナシール王子(兄)暗殺を止めようとした、という見解って、正しいの!?観た直後から、これどっちだろう…って。
止めようとしたには、やり方が稚拙過ぎませんか?
だから、クルーニーも、ナシールを殺そうとしたのかなって…。
(そんな訳、なさすぎ?)
2) ナシール王子が善意の人、アメリカ政府やエネルギー企業が悪者、的に書いてある=富と権力を渇望するアメリカや企業の悪を暴く映画、という見解は、正しいの?
だって、ナシール王子の裏の顔は、ミサイルを奪った過激派+イスラム神学校の主導者=自分の野望を阻止したアメリカ企業の石油採掘船にテロを仕掛けた張本人でしょ?
(いずれにせよ、ナシールはアメリカの敵ではあるのだけど)
3)若い経済アナリストのマットデイモンと、ナシール王子はお互いの理想主義者的性質部分で理解(尊敬?)し合うこととなり淡い友情?で結ばれ…的な解釈は、正しいの?
だって、ナシールを家族と共に4番目の車に乗せたのはマットデイモンでしょ?で、足早にその場を立ち去り。
それが息子の報復=一番良い人に描かれている人物が、一番恐ろしい人間だった、って話じゃないの?
(ただ、それなら、どうやってデイモンとCIAが繋がったか不明だけど…。)
もしくは、上記2)をデイモンも知り、良い人間だと思っていたナシールに裏切られ(ナシールの行動の非道さ)傷ついた上での報復、という話?
あ〜。わっかんないなあ。もう一回観るか原作読むか。どっちもいやだなあ。
2005 アメリカ
監督・脚本:スティーヴン・ギャガン Stephen Gaghan
製作総指揮:ジョージ・クルーニー George Clooney
スティーヴン・ソダーバーグ Steven Soderbergh ほか
原作:ロバート・ベア Robert Baer(『CIAは何をしていた?』)
出演:ジョージ・クルーニー George Clooney、マット・デイモン Matt Damon、ジェフリー・ライト Jeffrey Wright、アレクサンダー・シディグ Alexander Siddig、クリス・クーパー Chris Cooper ほか
配給会社:ワーナー・ジャパン
Official Site
http://wwws.warnerbros.co.jp/syriana/
